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ご挨拶 国本女子中学校・高等学校 校長 重枝 洋


「真心の発揮」 
真っ直ぐな心で物事に取り組んでいくこと。  
「自然に対する素直さの涵養」
 私たちを生み、育んでくれる自然、その懐に生かされている私達人間、そしてその創造主である神を幼子のように受け入れ、愛し、敬う心を養い育てること。
「恩を知り恩に報ゆる心の育成」
 人に助けられて生きることに感謝し、人を助けることでその感謝を示す心 を育み成長させること。

 これが国本学園の校訓であり教育目標です。お預かりするお嬢様お一人おひとりの人間性豊かな心を育て、持って生まれた才能を開花させ、社会に貢献していけるようにお力添えできることが国本の教職員一同の生き甲斐です。
 この三つの豊かな心を育てるために三つの柱を建てています。

 1. 真心の発揮を目指して~「礼」の尊重、『茶道の学び』

 「事しあればうれしかなしと時々にうごくこころぞ人のまごころ」 本居宣長は真心をこのような歌で表現しました。真心とは物事に 素直に感動する神に与えられた生まれつきの心、「真の心」です。
 「そんなことは大したことない。もう知っているんだ」というような偉ぶった心を人は抱きがちです。このような無感動な心の持ち主にならないように、またなりかけていたら元の素直な真心を取り戻すために国本は「礼」の教育に力を注ぎます。
 「礼を重んずるは国の本を為す所以なり」。これは国本学園命名の元となった中国の古典「礼記」の言葉です。
 礼は相手への尊敬です。尊敬は英語でrespectと言います。reは「再び」、spectは「見る」という意味です。出会う人にも、ものごとにも、ちらりと目を向けただけですぐにそむけるのではなく、もう一度しっかりと目を配ることで新たな発見と感動に満ちた毎日が展開するのです。
 国本学園を訪れた方々は生徒たちが立ち止まって頭を下げ、にこやかに「こんにちは」と優美に挨拶する姿に感心されます。国本学園では日本文化の精髄である茶道を正課に取り入れることでこの礼の精神を心・技・体の三位一体の形で会得してもらうように努めています。四季折々の美しい自然を愛でその季節に即して美味しいお茶を味わい、美しい所作で客人をもてなし、美しい女性に成長することはお預かりするお嬢様お一人おひとりのもって生まれた真心の発揮なのです。

   2. 自然に対する素直さの涵養を目指して~確実な学力の向上、『英語力の増強』

 自然やそこに生かされる人間に素直に目を向ければそれらを包み 込んでくれる全てを生み出す神の存在を感じます。「神を畏れることは知識の始めである」と聖書にある通り人類は歴史を通じて神を敬おうと自然を、社会を、そして神の子である人間そのものを研究してきました。      
 自然科学・社会科学・人文科学という学問分野の由来です。
  そして全ての学びの基礎は言葉です。母国語である日本語、自然科学の言葉である数学、そして今最も注目を浴びる英語です。日本語・数学はもちろんですが国本では英語教育に特に力を注ぎます。英語力は現在最も必要とされる能力の一つであるとともに、英語を身に付けるプロセスは全ての学習の基礎となる要素を含むものでもあるのです。
 公式を丸暗記するのではなくその深い構造から理解し、聴き・読み・話し・書くという練習を反復して身に付け、聴いたことも読んだこともない英語に触れても公式を縦横に応用して適切に対処できるように能力を高めます。そしてこの学習パターンは全ての学習に通じます。例えば数学でも「公式の理解→公式をそのまま使った練習問題→今までの公式を組み合わせた応用問題」と学力をしっかり組み立てていくことができます。
 「言霊(ことだま)がある」と言われ「はじめに言葉ありき」と言われています。国本は英語を全ての学力を生み出す言霊に据えて教育を行っていきます。英語教員はもとより全教科担当者が一丸となって基礎から生徒自らが法則を発見しつつ、しっかりと学べるよう力強くサポートしていきます。
 国本学園の中学3年生の75%が英検3級、25%が英検準2級を取 得しました。文部科学省によると同学年の全国平均は18.9%です。少人数教育の利点が生かされた国本ならではの成果です。
 
  3. 恩を知り恩に報ゆる心の育成を目指して
    ~社会性の発達、『行事・部活動・生徒会活動を通じての学び』

 学校教育は勉学のみに終わるものではありません。国本学園では行事・部活動・生徒会活動など様々な機会をとらえて互いに協力し助け合いながら「恩を知り恩に報ゆる心」を体験的に育てます。生徒会の活動でも生徒が自主的に活動できるようになるまで教職員がしっかり見守り助言していきます。
 体育祭、記念祭(学園祭)、修学旅行といった一般的な行事に加えて国本では「報本祭」という学園の発展に貢献された方々への感謝を捧げる行事を行っています。創立者の有木春来先生はじめ過去教鞭をとられた先生方、国本で学ばれた諸先輩方への感謝の心を抱くことが在校生に新しい国本の歴史を誇りと責任をもって刻んでいく自覚を与えています。
 国本の生徒たちはクラブ活動にも生き生きと主体的に取り組んでいます。すべてのクラブ活動がさらに充実した学園生活の原動力となっています。特に吹奏楽部、美術部、ソフトテニス部、バスケットボール部は数々の大会で個人、団体ともに優勝または上位入賞を達成してきました。勉学との両立も学校が応援しています。部活動で活躍しながら早稲田大学、上智大学、立教大学、青山学院大学等難関私立大学、また国立大学合格を国本の生徒達は果たしています。
 
 この他にも1クラス24人以下の少人数教育・習熟度別授業・英語能力向上カリキュラム “Language Adventure in Canada”・個別学習相談ができる現役東京大学生チューターの設置など、さまざまな学習支援システムを設けております。主体的に自ら考え、夢をかなえられるよう生徒たちの心に教職員一同が寄り添い、心身ともに健康で創造性豊かな人間育成をめざした教育活動に全力で取り組んで参ります。