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2021/05/06

高等学校

2021年度第1学期始業式・校長講話

2021年度第1学期始業式・校長講話

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 全校生のみなさん、おはようございます。
2021年度がスタートしました。最初にお伝えしなければならないのは、新型コロナの感染がふたたび拡大していることです。皆さんにお願いしたいのは感染予防対策の更なる徹底です。もう聞き飽きたと思うかもしれませんが、とりわけ、登校時の検温は、自分の体調管理だけでなく、仲間の健康にも影響を及ぼす重要な行為です。《たかが検温、されど検温》です。責任感を持って必ず実行してください。

これに関連して、もう一つお願いがあります。

玄関ホールにあるサーモグラフィーによる毎朝の検温は、これまで中高の先生が見守ってきましたが、先生方による見守りは自粛して控えることにしました。その理由は、先生の目があろうが、目が離れていようが、自分の意志で進んで検温するという自主性や自立心を発揮してほしいからです。

 そして明日から仲間に加わる中学1年生や高校1年生の新入生には、皆さんがお手本を示してほしいのです。逆に小学校は、幼い1年生や2年生がいますので、小学校の先生たちが検温を見守ることになりました。したがって、新入生だけでなく、小学生に対してもお手本になってあげてください。期待しています。

 さて、本題に入ります。国本女子はその名の通り、女子校ですから、当然、女子や女性に関係する話題には関心を向けざるを得ません。

 1週間前の3月31日に世界経済フォーラム(WEF)という国際機関が、世界各国の状況を調査して、男女平等がどれほど実現しているのかをまとめた《男女格差報告書=ジェンダーギャップレポート》を公表し、男女平等の達成度のランキングを発表しました。

日本の結果は、世界156ヶ国の中で120位というランキングでした。昨年も121位でした。先進7ヶ国=G7の中では最低で、2006年から毎年行われてきたこの調査で、まだ一度も100位以内に入ったことがありません。

 たとえば、上場企業の管理職の女性割合は、わずか6.2%に過ぎず、この項目では世界139位という目を覆いたくなる数字です。国会議員に関しても同じで147位というワーストのグループです。要するに、企業や政府の意思決定に女性が参加させてもらえていないのです。逆に、グーグルやアップル、アマゾン、さらにはマクドナルドや日本のユニクロのように積極的に女性幹部を登用している企業は、多様な意見を取り入れることによって企業の競争力をドンドン高めています。

 女性が女性という理由だけで、不公平な扱いを受ける男女格差=ジェンダーギャップに対しては、やはり当事者である女性が直接声を上げなければ日本社会の現状は変わりません。だからといって、国会議員や会社の社長などのパワーエリートになる必要はありません。立場の弱い者でも、弱い者同士がつながって声を上げれば現状を変えられます。

 創立者=有木春来先生は、「ヒトに善かれかし」という名言を遺しました。弱い人、困っている人に手を差し伸べなさいと言っています。国本女子の皆さんは、毎日の勉学や部活動を通して、もっともっと人間的に成長し、創立者の言葉を実践できる女性になってください。弱い人と困っている人とをつないで、その声を代弁して発信できる人になってください。期待しております。以上で、1学期始業式の式辞とします。

国本女子中学校・高等学校
校長 坂東 修三