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2021/09/04

高等学校

9月1日(水)2学期始業式:校長式辞

2学期始業式(9/1)での式辞

学校長 坂東 修三

 

全校生の皆さん、おはようございます。2学期の始業式にあたり式辞を述べたいと思います。

 

先ず初めに部活動の活躍の報告です。最初はソフトテニス部です。インターハイ東京都予選で団体戦準優勝に輝きました。また、インターハイには個人戦でワンペアが出場しました。次に、吹奏楽部は東京都高等学校吹奏楽コンクール予選にて本大会への出場権を獲得することができました。最後にバスケットボール部です。すでに1学期の終業式でもお伝えしましたが、インターハイ東京都予選で、参加校320校中ベスト8に入賞しました。改めて、この機会を利用して、全校生とともに、3つの部の活躍と功績を称え、エールを送りたいと思います。

 

さて、2学期がスタートしました。2学期は学校行事が満載の季節です。学校行事は、それぞれの目的とは別に、教室の座学では得られない人間的成長の糧となるような経験を与えてくれます。もちろん、今までも度々話題にした《カタルシス》効果と呼ばれる、鬱積した感情を洗い流してくれる働きもありますが、それにもまして、《先輩-後輩》の《タテの関係》や、《同学年》同士の《ヨコの関係》といった縦横無尽なネットワークの中で揉まれることによって、《思いやり》や《リーダーシップ》さらにはバランスのとれた《人間性》を培ってくれる貴重な機会なのです。

 

こうした観点から、今学期は学校行事を可能な限り実施する方針で臨みたいと考えています。もちろん、皆さんの安全が最優先ですから、コロナの感染状況を慎重に見極めた上で、実施の可否を判断しなければなりません。場合によっては、日程の短縮や変更、さらには内容の縮小も伴うかもしれません。それでも、行事の目的や意味が曲がりなりにも達成されるならば、なんとか実現の方向で臨むつもりです。そのためにも、全校生の感染予防対策の徹底を改めてお願いしたいと思います。

 

2学期はまた勉学の時期でもあります。

1学期の終業式では、ダブルバインド状況の中でも、ひとりひとりが、学校の勉強と直接関係のないことでも構わないので、なにか具体的な目標を掲げて、その実現に努力してくださいとお願いしました。重要なことは、ささやかでも《達成感》を味わうことですともお伝えしました。

 

結果はいかがでしたか。計画以上の達成感を味わった人もいれば、途中で挫折した人もいると思います。今日から、勉学の2学期が始まりますから、夏休みの計画がうまくいった人も、そうじゃない人も、今度は具体的な学習目標を掲げて、取り組んでください。英検や漢検等の検定試験のアップグレードを狙うのもいいですし、得意科目のない人は、ひとつでも得意科目を創るようにトライしてみてください。得意科目があると、勉強のモチベーションが一気に上がります。また、高3の皆さんは、進学に向けた追い込みの時期だと思います。受験科目の仕上げ、小論文の推敲、面接試験への対応、やるべきことがたくさんあって、いくら時間があっても足りない状況になっていることと案じていますが、どうか焦らずにひとつひとつ着実にこなしながら目標に向かってチャレンジしてください。

 

さて、ご存じのように、コロナの感染は一都三県から、瞬く間に全国に拡大し、依然として弱まる気配を見せていません。東京都だけでも、8月1日から31日までの1ヶ月間に13万人以上もの人々が感染し、そのうち10代の若者や生徒・児童が15%以上を占める事態にまで悪化しています。コロナの足音が、学校現場にもヒタヒタと迫りつつある感を否めません。

 

先日、文部科学省も、学校現場への感染拡大を想定して、《学級閉鎖》や《学年閉鎖》さらには《休校》措置を講じる場合の基準を公表しましたが、私たちとしては、最初に申し上げたように、極力そうした事態にならないように皆さんと協力して感染予防に努めながら、学校活動を続ける方針です。

 

もうひとつ、コロナ関連でのお願いがあります。

すでに、日本だけでも、145万人ほどの人々が感染し、亡くなった方は1万6千人に達しています。世界に目を転じても、2億1,500万人以上もの人々が感染し、450万人の方々が命を落としています。以前にも申し上げましたが、まさしくパンデミックそのものに該当するまん延状況です。

 

従って、私たちがどれほど感染予防に努めても、結果として感染者になってしまうのがコロナの恐ろしいところなのです。コロナがパンデミックになった今となっては、誰にでも感染の可能性があるのです。ですから、万一、周りの誰かがコロナに感染しても、過剰に反応して、心ない噂を流したりしないでください。同様に、自分が感染したとしても、決して自分を責めたりしないでください。ワクチン接種が行き渡らない今の状況では、感染した人を罰するという《他罰》行為によって、自分の中の不安感を解消しようとするのは、私たちの心の弱さかもしれません。《他罰》行為がはびこれば、当然、感染した人は、《自罰》意識にさいなまれることになります。

 

公正心や正義感の強い国本女子の皆さんならば、こうした《他罰》と《自罰》のループに縛られることはないと信じています。言わずもがなのことですが、感染の問題と個人の責任の問題はなんら関係がないことを再度確認しておきたいと思います。感染した仲間が出れば、責めるのではなく、いたわってあげてください。

 

最後に、精神的にも肉体的にも、どっちつかずのグレーな状態を強いられるダブルバインドに加えて、夏休み明けの2学期は、心の変調を訴える生徒が大幅に増えることが、厚労省の調査で明らかになっています。皆さんの中に、少しでも《生きづらさ》や《息苦しさ》を感じている人がいれば、遠慮なく先生に相談してみてください。また、学校でも、スクールカウンセラーの先生に、今までは隔週でしたが、2学期からは毎週来て頂くことにしました。学校のサポート体制としては決して十分とは言えませんが、《つらさ》や《ストレス》に苦しんでいる人は、構えずに立ち寄ってみてください。気軽に利用してほしいと思います。

 

当座はコロナの感染のみならず心のケアにも細心の注意を払いながら、二学期の学校生活を軌道に乗せて行きましょう。以上で式辞とします。