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ご挨拶 国本女子中学校・高等学校 校長 坂東 修三

2020年、この年を国本学園は《改革元年》と定めました。グローバル社会が到来し、AIやIoTの活用でつながる《Society 5.0》の時代に活躍する女性を育成する方向に舵を切りました。創立80周年を迎える歴史の中で蓄積された教育力を、新しい時代に求められるリテラシーの養成に傾注していきます。

新たなる時代では種々のリテラシーが求められると喧伝されていますが、その中心はICTと英語をコミュニケーションツールとして使えるようになることです。国本学園は、カナダ・アルバータ州の日本初の海外認定校として、州教育省の認定教員と協働して、正統なバイリンガルの英語教授法に基づいて、世界の共通語(リンガフランカ)となった英語の習得を目指します。

しかし、語学力だけでは真のコミュニケーションは成立しません。知性や教養に裏打ちされた豊かな内面性が不可欠です。豊かな内面性や品性こそ、国本学園が重視するもう一つのリテラシーです。そのバックボーンになるのが、創立者=有木春来の信条である「ひと善かれかし」という《利他の精神》(altruism)です。他者を思いやり、進んで手を差し伸べることによってはじめて自己の存在が可能になると考える《利他の精神》は、異なる環境・価値観を有する個人や集団が共生し連帯するための指針となるものです。

日本社会の現状は、ジェンダー指数ランキングが世界156ヶ国の中で120位(2020年)というデータ示しているように、アンコンシャス・バイアス(=無意識の偏見)が深く根を張る、旧態依然とした社会です。私たちは、2つのリテラシーを学んだ皆さんが、人々が未だ気づいていないジェンダー・バイアスを可視化し、社会の様々な場面で、しなやかに、そしてスマートに自立のステップを踏んでいけると確信しています。